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さあ、芝居を始めよう。
脚本を書いて、キャストを決めて。楽しい芝居にしよう。
まずは裏切り者。
気が小さくて、影響を受けやすい性格の子供がいい。頭が悪くて、そして動物的な抜け目のなさがあれば完璧だ。
次に罠にかけられる者。
行動力と勇気があって、育ちのいいお人良し。意志は強ければ強いほどいい。そして人への執着が強い子供。これにはもう候補がいる。
それから見守る者。
これは難しい。どんなに痛くてつらい記憶でも、決して捨ててしまえない性格の子供が必要だ。人生において逃げられる場所を他に持たず、これからも持てないような。条件に合う人物が果たして見つかるだろうか。
他にも美しい妻であるとか、理解ある庇護者など色々な役者が必要になる。
そして忘れてはいけないのが希望の子供。
けれど急ぐ事はない。時間は幾らでもあるのだから。何もかも1人で決めるのだ。
誰も体験した事のないくらいエキサイティングなゲーム。
涙に血液が混じるくらい嘆き、内臓がせり上がるくらい怒るがいい。そういうものが見たい。
ただ生きているには、人生はあまりにも長いだろう?

さあ、芝居を始めよう。
脚本を書いて、キャストを決めて。楽しい芝居にしよう。
 



また物騒なもん書いて……。
まあヴォルデモートのつぶやきであるとか、ローリング先生の独白であるとか
他にも色々考えてください。お好きに。私はノーコメントです。



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