13 さあ、芝居を始めよう。 脚本を書いて、キャストを決めて。楽しい芝居にしよう。 まずは裏切り者。 気が小さくて、影響を受けやすい性格の子供がいい。頭が悪くて、そして動物的な抜け目のなさがあれば完璧だ。 次に罠にかけられる者。 行動力と勇気があって、育ちのいいお人良し。意志は強ければ強いほどいい。そして人への執着が強い子供。これにはもう候補がいる。 それから見守る者。 これは難しい。どんなに痛くてつらい記憶でも、決して捨ててしまえない性格の子供が必要だ。人生において逃げられる場所を他に持たず、これからも持てないような。条件に合う人物が果たして見つかるだろうか。 他にも美しい妻であるとか、理解ある庇護者など色々な役者が必要になる。 そして忘れてはいけないのが希望の子供。 けれど急ぐ事はない。時間は幾らでもあるのだから。何もかも1人で決めるのだ。 誰も体験した事のないくらいエキサイティングなゲーム。 涙に血液が混じるくらい嘆き、内臓がせり上がるくらい怒るがいい。そういうものが見たい。 ただ生きているには、人生はあまりにも長いだろう? さあ、芝居を始めよう。 脚本を書いて、キャストを決めて。楽しい芝居にしよう。 また物騒なもん書いて……。 まあヴォルデモートのつぶやきであるとか、ローリング先生の独白であるとか 他にも色々考えてください。お好きに。私はノーコメントです。 BACK |