11 冗談を言って君が笑う。 その安心しきった瞳の、優しい色。 ボリュームが壊れたように感情だけが荒れ狂う。 この細くて頼りない身体を無茶苦茶に翻弄する。 彼への好意が。 どうか神様これ以上は。私は強く祈る。やめてください。 このままでは私は生きていけない。これを消してくださいと。 触れていてもキスをしていても抱き合っていても足りない。 震えるほどの飢餓感。自分でもどうすれば満足するのか分からない。 飢えに気付かなければ、この足でも立っていられたのだ。 欲しいと思わなければこんなに苦しくはなかった。 癒す方法などないと知っている。 ただ耐えるしかないと知っている。 その道程の途方もない長さに呆然とする。それでも。 冗談を言って君が笑う。 その安心しきった瞳の、優しい色。 私はゆっくりと息を吐き出しながら、何でもない事のように 笑って返事をする。 愛情発作の訪れた瞬間。 たまに真剣に神に祈ったりする二人ですが、方向が違う方向が(笑)。 これを人は擦違いと呼ぶ。 全部相手にぶちまけてしまうと楽になるんだけどねぇ先生。 先生はともかく、やたらめったら何でもかんでも隠してしまう 性質の人だから、それは不随意筋みたいなもので彼本人には どうしようもない事だから・・・・ええとシリウス頑張れ調教だ。 君は先生を幸せにする義務があり、君は先生に幸せにしてもらう権利がある! BACK |