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 今日の夕食のスープは味付けが濃いようだ、という意見が控え目に一致し、調理した人間は詫びもう片方は慌てて打ち消した。曰く夏に塩分を摂るのは体にいい。酒も進むと。
 その実あまり味付けなど気にしていない風にキャベツを掬っているルーピンを、シリウスはぼんやりと眺めながら
「人間の体は塩分のみを分解しない?」
 と突然そう言った。どうも語尾が問いかけの発音のようだったが、それだけでは何を答える事も出来なかったのでルーピンは首を傾けて続きを待つ。
「だって人間の体液に甘いものなど一つもないじゃないか。けれど、塩味はする。涙も、汗も、それから……」
「……それから?」
 シリウスが何を言いたいのか朧気に理解出来てゆくのに比例して、ルーピンの眉はどんどん寄っていった。しかし儀礼上彼は続きを尋ねた。
 シリウスは話そうとしたがルーピンの目を見てはたと何かに気付いたようで「いや、いい。別の話をしよう」と言った。
 彼等の庭のハーブを絶滅させようとしている恐るべき害虫の話をしながら、ルーピンは先程の話はどうも食事中にふさわしい話題かどうかの判断に迷った。と笑った。場合によっては立ち上がって君の首を絞めなければならないところだった、とも。
 シリウスは先程までは理科の時間の少年の目をしていたが、今度は没収確実な内容の本の回し読みをしている時のそれになり、
「確かに。食事中よりは暗い場所で、耳元で囁いた方が面白かった」
 とそう漏らした。
 ルーピンは溜息をついて立ち上がり、彼の首を絞めた。










いやー、暑かったですね。3連休。
…………。
………………暑かったからね。うん。
遊びに行った方も、そうでない方も、
限界越えて働いた人もお疲れさまでした。

シリウスのような恋人を持つと
人生のあらゆる瞬間退屈しないと思います。
(もちろん先生だって負けちゃいませんが)
奴らは2×2で人の4倍、色々な面で楽しんでいる。
面白い人同士でくっついてずるいぞ。

お酢味の体液とかカレー味の体液とかが
あってもいいと思うんですが…。
あ、そういえば唾液は塩の味がしませんね。
それは何故かと言えば唾液が塩辛いと喉が渇くからだと思います。
これ絶対正解だね。自信ある。←涼しい部屋で休養しなさい。

2005/07/18

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