ストリップ・ショウ


 カチャリとドアが開いて、リーマスが居間に戻ってきた。
 1時間ほど前に「どうにも我慢出来ないくらい眠い」と言って自分の寝室へ行ったばかりである。
 ビールを飲みながら読書をしていたシリウスは目を丸くして何事かと問うた。1度眠ると途中で目覚める事は滅多にない彼なので。
「うん」
片目を閉じたままの眩しそうな表情でリーマスは答えた。
「済まないけれど、そのパジャマのシャツを脱いでくれないかシリウス」
 一瞬の沈黙の後シリウスは速やかに立ち上がって上衣のボタンをはずしはじめた。
 今から洗濯をするのだろうかとか、このシャツは実は自分の物ではなく友人の物だったのだろうか、などと考えているのが表情から見て取れる。彼は非常に素直な性質をしていた。(「素直でなければあの状況で12年もアズカバンに囚われたりしないだろう」というのは日頃よくリーマスの口にする嫌味である)
 脱いだ衣服を差し出すシリウスに首を振って、リーマスはじっと彼を眺めた。口元に笑みのような物が浮かぶ。
「……ああ、君の肩の骨は本当に綺麗な形だね」
「何なんだ一体」
「うん、急に」
 立っているのが精一杯なのであろう彼は呂律も怪しい。しかしたどたどしい口調とは裏腹に発言内容は衝撃的だった。
「急に君と したくなったんだけど、あまりに眠くて無理そうだから、見るだけにしておこうと思って」
 ドサリと音がして、テーブルの上の本がシリウスの足の上に落ちた。分厚いハードカバーだったが彼は反応せず、穴の開くほどリーマスの顔を見ていた。
「一緒に暮らしているって便利だね。じゃあ、おやすみ」
 スリッパの擦れる微かな足音が遠のいて、やがて聞こえなくなった。
 5分後にようやく我に返ったシリウスがカンカンに怒ってリーマスの寝室まで走って行ったのだが、ドアには鍵がかけられていた。つまりは自分の行動が引き起こす結果を予測していたという訳で、完全に寝ぼけていたのではないという事になる。
 上半身裸のままで、しばらくシリウスは扉の前をうろうろとしていたのだが、やがて諦めて読書の続きをするべく居間へと戻った。
 ビールはぬるくなって気が抜けていた。
 




夏……ええと1つくらい夏らしい物を書かなきゃと
思ったんですけど、 自分でも訳分からん!
つか表なの裏なのこれは?!ポエム?!
シリウス虐待物語なの?!
シリウスさんは翌日「朝食の前にお前だ!」みたいな
ベタベタの 復讐を決行したのですが、端的に言って
起き抜けのリーマスさんは 死体を相手にしているようで
深く後悔したとかしなかったとか。 (あ、つい太字に)

こういうのを収納するポエムコーナー作ろうかな、と思う今日この頃。


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