神明宮
豊川市金屋町

近所のお宮の神事的です
家から歩いて10分位のところ
矢場は裏手の木立の中にあります

この日は市内のあちこちにお祭りがあって、
弓引きはそれぞれ自分と縁の深い矢場へ出かけます
ここの参加者は10人ちょっとです

木漏れ日の下、爽やかな春の風に吹かれて、
今日はのんびりやりましょう


 古い的中額がかかっています(左下写真の黒くなった額)

 「金的射上 松平伊豆守様御内横浜競門弟 佐野傳右衛門方明 三州渥美郡吉田上傳馬町住 元文二年八月十六日」

「寳暦二龍集壬申 金的中 當国額田郡宮崎亀穴邑 梅村金次□家教 」

はっきり読めないところもありますが、おおむねこのような内容です

 この二枚の的中額から分かることは、吉田藩の松平伊豆守の家臣の弓術指南役、
横浜競さんの門人の佐野さんが1737年にこのお宮で金的を射止めた、住所はいまの豊橋市の上傳馬町。
この横浜競さんは正景ともいい吉田藩の日置流雪荷派の弓術師範で私たちのご先祖様です。

 もう一枚は1752年に額田郡は宮崎の亀穴村から来た梅村さんが金的を射止めた。
かなり遠方からの参加者がいたことが分かります。

 当時、自動車はまだありません、あたりまえか。

 
 まずは「平置」の五寸八分からはじめます
矢道に人など入ってこないように魚網ネットを張りました

 すぐ横の道を子供たちのお神輿が通って行きます
小さな子供たちにとっては、袴姿で弓を引くオジイちゃんたちはどう映るのでしょうか
 「あっ、異性人が何かやってる!」ってとこでしょうか

 ここだけ不思議な空間で、特別な時間が流れているようです

いつもの顔ぶれです 日置流雪荷派 中尾新三(公文)

平成17年4月17日撮影




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