本 | タイトル |
読んだ日 | ほんについて... |
| ゴーゴリ 『鼻/外套/査察官』 光文社 古典新訳文庫 (\680+) | 2009/11/5 (*^-^*) | 古典ロシア文学が苦手と思っていた。面白い新訳が出たとどこかで耳にして買ってみた。 なんでも聞くに、落語調である…と。 実際読むと、真面目に共通語で書かれてるより、江戸弁で書かれていると小噺に感じる。 この手の内容のものは、こうすると楽しく読めるように感じた。 いいなぁ、また何か別の作品も江戸弁で読んでみたいものだ…。
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朝起きると、顔の前にある鼻が消えていた。 探しに行くと、彼の鼻は町を闊歩し、更に人格を持っていた。 自分の鼻だと主張するが、知らないと断られる始末。はてさて…? |
| 多島斗志之 『二島縁起』 創元推理文庫 (\667+) | 2009/10/5 (*^-^*)v | 瀬戸内周辺の海で、海上タクシー〈ガル3号〉の船長が活躍(?)する推理小説です。 気持ち哀愁を背負った寺田。いまいち主人公としては珍しいタイプ。だけど、なんとも親しみを感じるオヤジでした。 正解…とでも言うのでしょうか? それをにボンヤリ最後に残して終わる。 こういう読み手に委ねる作品はお気に入りです。最近は、ハッキリさせたお話が多くて…。 激しく物語は進まないが、何が楽しいかって…。航海の様子。 特に、中盤以降の船の操作の様子には興奮しました。 たぶん推理小説に加え、ハードボイルドにサスペンスな雰囲気があったからでしょう。 戦国時代の歴史的背景が、また私のツボに。 元々は、鎌倉時代のものを探しいる過程で出会った作品。(←見つからなかった…) のどかに進む前半に比べ、中盤以降のスピード感。なんともドラマチックに仕立ててありました♪
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海上タクシーの船長。ある日、奇妙な依頼を受ける。 五つの島を廻り、数人ずつ乗せ、25人を乗せてもらいたいと…。 |
| 高田崇史
『QED〜ventus〜 熊野の残照』 講談社ノベルズ (\840+) 観光案内、 旅情小説、 歴史ミステリ | 2007/03/18
(^_^)v ↓ (-_-;)? ↓ (^_^;)??? | 近々訪れるので、シリーズの鎌倉の本を買うつもりで、先日訪れた熊野の本を先に読むことになった♪ 本作は神山(みわやま)禮子により語られるが、本来このシリーズは桑原崇(タタル)と棚旗奈々が主人公らしい。
五行に当てはめてみると、相生(そうしょう/そうじょう)と相剋の関係で参拝順路とも合致するところが、ネオロマ好きの私でなくとも楽しめるのではないでしょうか?
ああいった思想は好きです。四国にも同じ話を聞きますよね。 事実はともかく、こういった考え方もあり。これも一つの娯楽…とでも思って読むと、訪れた時に楽しめると思います。 真実は何かに隠されることは常のこと。事実は奇なり。事実は別としても、これも、その一つ。
ホントにちょろっと殺人事件もあって謎も解決されるんだけど、これはなくてもよかった…と思う。推理小説でなく、ミステリーなんだろうと思う。日本史好きには、楽しめるシリーズではないでしょうか。次の本も買ってあるけど、この本は『神器封殺』への布石になるお話みたいです。まだ触りにもならず、読み始めたばかりだけど…。 でも、こういった警察が出てこないミステリーの方が、大好きなんだけどな。。。 つい、このQED〜ventus〜シリーズ…まとめて買ってしまいました(^_^;ゞ
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(あらすじより)『熊野』は、和歌山県・南紀に位置する、海青く緑深い古来から信仰深い土地。
浄不浄を嫌わず、黄泉の国との謂れもある熊野三山。熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社。 ここに奉られる神々には意外な逸話が隠されていた…。
故郷を捨てた神山禮子と、社員旅行で熊野を旅することになったタタルご一行様。 タタルは、ふとした疑問から歴史の真実を見付け出す。神話や伝説を当時の社会の勢力図に重ね合わせると、その意味が明らかになってくる。 熊野三山の参拝順路の謎、牛王宝印に秘められた八咫烏の正体とを解くうちに、虐げられた人々、力を誇示した有力者、そして朝廷の思惑が見えてくる…。 |
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きむらゆういち 『あらしのよるに』 小学館文庫 (\500+) |
2005ある晴れた日に (^_^)v ↓ (-_-;)? ↓ (^^)v |
映画化になったコトは知りませんでしたが、なんとなく惹かれ、手に取ったこの本。 元は絵本の大判が、文庫化されたそうです。
3部までを、大人向けに再編集された小説だそうです。 まだ1巻しか買ってないし買い直そうか…なんて思ってしまう自分もどこかにある。 だけど、我慢がまんガマン…ですσ(^_^;)
普通に読めば、児童書。だけど、奥には考えさせられるテーマが織り込まれている。 なかなか深い作品だった…。 --------------------
ある嵐の夜に逃げ込んだ一軒の小屋に、一匹のヤギと一匹のオオカミ。 メイとガブは一晩を過ごして、翌日また出会うことを約束して分かれていきます。 しかしお互い、また種族の違いに気付かず…。 |
| 小畑友紀
『僕らがいた』1〜9 小学館 フラワーコミック (\410+) |
2005/09/24 (/_;) ↓ (^_^)v ↓ (-_-;)? ↓ (^^)v | まんがはよく読むけど、久しぶりに「少女」まんがを読みました。
表紙のセピア「感」が気になり、手に取った作品です。 とりあえず、紹介だけ…。 これぞ「少女まんが」!って感じの恋物語の中に、つらいテーマも織り込まれています。
続きが気になり、単行本派としては、9巻の発売が待ち遠しいです。 アニメ化、決定したそうですね。。。おめでとうございます…と言っておきましょう。
原作イメージが崩れませんように… |
| 芦原妃名子
『砂時計』1〜7 小学館 フラワーコミック (\410+) |
2005/09/24 (^_^)v ↓ (-_-;)? ↓ (^^)v |
流れる砂時計を見つめてる時間も好きで、タイトルに惹かれて手に取った作品だったのでした。 なんでこの二人は、くっついたり別れたりを繰り返すのでしょう?
どっちつかずで幼馴染君が可哀相です(@_@;) |
| 新堂冬樹
『忘れ雪』 角川文庫 (\780+) |
2005/09/8 (/_;) ↓ (^_^)v |
風景が目の前に見えてくるようでした。ハンカチなくては読めないお話です(/_;)
お話としては悲恋で、主人公の行動を嫌う人もいるかも。 だけど、きっと幼少期をあぁ過ごせばさもありなん…って思います。どの登場人物も悪人ではなく、自分の思いに一生懸命でいただけで…。その想いを反らすことができず、あの人はあの結末を迎えてしまったのでしょう。幸せになった人がいないような気がするのが、残念だけど…。
この本を手に取ったのは、ただ、表紙に寂しそうな可愛い犬がいた…という理由だったんですけど、本棚の一冊になりました。
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交通事故で両親をなくし叔父に引き取られた少女は、努めて元気な子として過ごしている。しかし叔父夫婦も経済的に傾き、京都にある別の親戚の家に引き取られることに。
出発を一ヶ月程と控えたある日、近所の公園で傷ついた子犬と出会う。自分には何もできない。「春先に降る雪に願い事をすると必ず叶う」と聞いた残り雪に願いをかける。
祈りが叶ったのか、獣医志望の青年が通りかかり子犬を助けてくれた。同時に少女は目の前のお兄さんに恋心を抱く。残り少ない東京での日を、その公園で過ごした。
別れの日、少女はオモチャの指輪を用意し、八年後の子犬を助けた日に彼との再会を約束して京都に旅立つ…。 |
since
8th of Sep. 2005