やっと頂上にたどりついた私達。安堵もつかの間、実はここからまだ上があったという
しゃれにならない話である。
富士山はみな知っている通り、3776mといわれている。それは、頂上ではなく、
外輪山のひとつ、剣ヶ峰とよばれる頂がその高さなのである。 この剣が峰が3776m
なのであって頂上は、最終目的ではなかったことがわかって、愕然としたのであった。
この写真は、頂上(郵便局横の路地)から見た、ほんとうの頂上、剣が峰の上に建つ、富士山測候所
のドームである。 このドームは1999年にその役目を終えて、この夏とりこわされることになっており、
最後のドームをこの目で見れたのは本当に幸いでした。 このドームは富士山の歴史を語るのに
必ずといってでてくる、記念的な建造物で、撤去後のこのドームを山梨県の2市が争って引き取りたい
とのことが最近新聞で報じられていました。
しかし、もう体が疲労した状態で、まだこんな急な坂を登らないといけないとわかって、めまいがしそう
な経験をした人は少なくないはず。 休憩してから、覚悟を決めて登り始めたのが、9時前。
そしてついに、到達した、本当の富士山
剣が峰。3776mの碑の前で記念
写真。ちなみに、この写真の二人は
BOBではありません。
(そんなん見たらわかるって・・・・)
一緒に登った友達です。
ちなみに、笑顔はひきつってます。
じつはこの碑の横の崖がこの碑の位置より
高いという事実は、上ってみた人しか
知らない事実。
富士山測候所の看板が歴史を物語る。このすぐそばに 3776mの碑がある。
いよいよ、富士山の頂上ともお別れの
時間がやってきた。
降りる前に一休み。この山小屋
頂上富士館で 味噌汁をいただいて
から、さあ、いよいよ出発。
なごり惜しい気持ちを抑えて、少し
づつ山を下り始めた。
はじめは、調子よく降りていたが、9合目あたりまで降りたころから、足が痛くてかなり厳しい状況に
なっていた。 もう、歩けないと思うくらいに足に負担がかかる。一言でいうと、つらい・・・・って
いう感じ。この辛さは、登りの比ではない。皆さんも帰る時の体力と足のコンディションは
本当に注意が必要です。10時半に下り始めて、結局ふもとに着いたのが3時前。あまりにも
足の状態がわるく、休憩を多くとりながらの下山、大変でございました。日ごろの運動不足が
もろに出たのでした。
やっとの思いで、たどり着いた最後の小屋、新6合目からふりかえって
見た 頂上へつづく長い道。
BOBはつくづく思ったのは、もし太陽がでている時間に登り始め
ていたら、きっと途中でやめていただろう・・・・・と思うくらい、気が遠く
なりそうなこの急なそして長い頂上への道・・・。
あらためて、よくこんなところを、最後までのぼったなあと今更ながら
感心して、頂上を見上げたあの時でした。
そして、最後のこの小屋でアイスクリームの祝杯をあげて、さっそうと
5合目駐車場へ無事下山したのでした。
激闘約10時間。普通に歩くだけでも大変な時間なのに、よくぞ無事に
登頂成功したなあ・・・と、皆で検討を称えあったのでした。
さいごに。
降りた時はもう2度と登るまい・・・と思ったのに、一週間もしないうちに、また登りたい!
と思わせる、すばらしいところです。
決して綺麗とはいえないけれど、人生の中でこの経験は何物にも変え難いもの
でした。皆さんにもこの経験を味わっていただきたいと思います。
来年も行くぞ!!