編集後記


  • 一般寄稿の「元気でいたい」のamiさんのご主人、最初にAS診に 現れたときゃ、茶髪に長髪(手術時は短髪に豹変、これも迫力あった)、 耳にはピアス……で、正直、ちょっと退きましたが、お付き合いして 行くうちに、「若いのに立派!!!」の一言。ASに負けそうな若い 患者さんが少なくないけれど、見習うべき若者です。可愛い奥さんと 子供さんのために、カンバッて下さいよ。
     それから、手には2本の杖、背中にリュックを背負って、毎朝満員 電車に乗って、遠くから都心まで通っていた男性も、最近、人工股関節の 手術を受けられました。リハビリを終えると、再び、ご家族のために 戦場(?)に向かいます。
  • 今号では、ASと食べ物についての記事が並びました。アメリカの 会報の記事は、ちょっと訳しにくくてはっきりしませんが、肉はイイ、 ビールやチーズもイイ……というのは嬉しいというか意外でしたが、 禁止食物でパンは許せても、米を止めろというのは、日本男児にとって 「死ね」と言われたに等しい。明確なエビデンスはないし、ま、それぞれ の人生観でしょうけど、私はASでどんなに痛くても、一生涯“米”を 食べ続ける覚悟です。
  • AS診の紹介欄に、診療時間は午後1時から5時までとありますが、 アクセスが3万件を越えたというAS Webのお陰というか、地方からの 新患が増えて、実際は午前11時から午後7時までかかります。午後1時に 既に頭痛、午後3時には吐き気、午後5時には眩暈、午後7時には 意識障害のためむしろ疲れは感じずに多幸感さえ出現。地方からの 新患の方が、治せはしないんだけど、とりあえず納得、安心して帰って いただけたのかいつも心配しながら帰路につきます。
  • イラクのAS患者は、いったいどうしているんでしょう。
     総会での「ASに関わる社会福祉制度」の講演を聞いていると、 まだまだいろいろ不備・不満はあるけれど、日本のAS患者は恵まれて いる方だと感じます。
  • 家族に病人が出ました。以前から言っていたこと、「病人本人に 勝るとも劣らず家族もタイヘン」……を実感しております。 でも、やっぱり本人が一番タイヘン。

    (Q)

  • 気分はどうしようもなくウキウキしてくるのに、体調はすこぶる 悪い春先を過ぎて、いまはもう皐月、五月。花々が咲きみだれ若葉も 美しい季節が訪れました。
     皆様ご機嫌いかがですか? 独りで悶々と悩んでらっしゃる方は いませんか?
     長い不況のあおりを受けて、私たち、障害を身にまとった者に とっては、ごく普通に生活していくのさえ苦しい時代ですね。
     しかし、苦しくつらい生活の中であればこそ、どんなに小さくても かまわない、どんなに些細なことでも構わない、「らくちん」と 思える幸せをひとときでも感じることがあれば、その「ひととき」 を大切に大きく育てましょうよ。
     両下肢を切断して1年半が経ち、悪化した下腿難治性潰瘍の痛み から解放され、幻肢痛もかなり和らいできて、あとは強烈な薬漬けで ダメージを受けた頭の回復を待つのみと……?
    「去年の暮れまでは、まだ時々おかしかった」と、最近になって 家内にしみじみ言われ、4月に入ってからは、ケアマネージャーさん に「薬の副作用の回復も見ていかなくてはなりませんものね」と いわれたりして、まあいいか、痴呆症ですと言われるより、ましかな!?  副作用にしとこっ!と、物忘れの激しさに悩み続ける昨今です。

     いつもながら、今回も総会の模様をテープ起こしで再生して下さって いる方々、本当にお世話様です。もうすっかり手慣れた作業なので しょうか。今回は、前回よりずっと上手く再生してあって素晴らしい。 只々感謝です。

    (T)



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