編集後記


  • 遅れに遅れ、1年振りの発刊です。 第10回記念総会の録音が不良・不備で、せっかくイイ話がたくさん 出たのに収録できなかったのが残念。
  • 先日、国家試験に合格して、研修医として修行を始めるフレッシュ な女医さんと会いました。今年は合格者の1/3が女性。昔は1/10 でした。時代の変化を感じます。しかし、臨床医療の大部分が人間学の ように思います。そうしてみると、女性の方が向いているかも 知れません。
     先輩づらして偉そうに言った言葉
     「患者の身になって……という言葉は医療関係者の教育用テキストに よく書かれているけど、所詮、医者なんかに患者さんの気持ちなんて わからないということが自分自身が患者になってわかった。だけど、 こんな時、患者さんがどう思うか、自分だったらどう感じるか、 どうして欲しいと思うか……ということを常に頭に描きながら診療に 当たりなさい。誠実に向かえば、きっと患者さんは心を開いてくれる よ。良医になれたなら、その患者さんにとっては教授をも凌ぐ名医です」
     ちょっとカッコつけ過ぎましたかな。
  • Y.S.さんの寄稿を読んで思ったこと。「人間、誰しも生涯の うちに必ず元気になる。良い医者に巡り逢えるか否かが人の生き方を 左右するかも」と。
     そんなお医者さんに、たまたま逢えればラッキー、しかし、普通は 努力が要ります。努力しないで、たまたま遭遇した医者の文句ばっかり 言う患者がいる。
  • 総会では、漢方その他、西洋医学以外のいわゆる代替療法の話題 がいつも出ます。事務局には、欧米諸国の患者さんからの電話や手紙 も舞い込みます。ASに関しては日本よりもはるかに先進国なのに 「何かいい治療法はないか?」と聞いて来ます。一番多いのは、 「漢方薬でASに良く効くのはないのか?」。
     「漢方は確かに効く場合も多いが、単純に“ASに効く薬”という ものはない。漢方の専門医に直接会って、病状を詳しく述べ、独特の 診察を受けた後に、その人、そしてその時の病状に合った漢方薬を 処方してもらわなければ効果はなかなか出ないはず。また、たとえ 漢方の名医にかかっても、最初からピタリ合う薬を処方するのは むずかしい。最初の薬の反応を見てから次を考えて行かねばならない ……」と書いてある英文原稿をいつも手元においてスラスラと読む だけです。だいたい納得します。
  • 第11回め、つまり友の会総会と同じだけ ぶどう膜炎 が再発中。EMとノニ試飲中。いまだ効果見られず。

(Q)


 両足の難治性下腿潰瘍が悪化して身体全体に悪影響を与えていた のですが1月20日、遂に緊急入院。両下肢切断の診療予定が、色々あって、 ゴールデンウィークにとにかく帰宅いたしました。お陰様で切断は とりあえず保留です。
 一部の方に大変ご心配をおかけいたしました。有難うございました。

 てなわけで今回はとくにQさんひとりでキリキリ舞いしたのではと 同情しきりです(毎度のことですがね)。そして、いつもながらN氏 のビデオ撮影やテープ起こしをやってくれているF氏にも感謝です。 Mさんの筆記も有難い。
 そして、写真撮影のA氏や井上局長にも感謝です。

(T)


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