K.H.
昔の諺に、袖振り合うも他生の縁とありますが、人生にはいろいろな
出会いがあります。まず人、動物、私は花です。大きな花や小さな花、
色鮮やかな花など色々有りますし、景色もそうだと思います。若い頃
何度か登った山でなかなか出会えない、ご来光を見たときの素晴らしさ
は何とも言いようがありませんでした。岩手山で見た雲海も素晴らしかった
思い出です。これも出会いではないでしょうか。天候の条件が合わないと
見られませんから、その他に写真、絵画など色々あると思います。中でも
一番は人との出会いですね。
私も60年以上生きて来ますといろいろな方とお会いしてきました。皆さん
誰でもまず初めに親との出会いですが、一般的には子供は親を選べないと
言われますがそうでしょうか。何千か何万かの精子の中から選び抜かれて
きたとか、勝ち抜いて生まれてきたと言われてみると、親も子供も両方の
初めての出会いではないでしょうか。最近人生の出会いはすべて無駄がない
様に思えてきてなりません。
学校ではよい先生に出会えるか、また、友達も、良い人、悪い人や、
いやな人との出会いがあるわけですが、そのいやな人にも私に無い物を
沢山持っていて学ぶことが多かった様に思われます。だから私も出会った
相手にプラスになるよう努める事でお互いが持ちつ持たれつではないで
しょうか。
仏教の法句経に、蜜蜂は花から花へと蜜をもらい、そして雄しべと
雌しべの交配を手伝い、花びらは一枚も落とすこともなく、傷も付けない
とあります。両方を生かしているのですね。どんな人にも、必ず良い所
があるのですが私にはすべてを学び取り、吸収することは無理ですが
少しでも学び取ろうと努力しています。だから一人でも多くの方に
出会える事は有難い事だと思います。そして私にも出来る事の中から
少しでも皆さんの役になれる様に努力しています。
私も人生の後半に井上先生に出会い、友の会を知り、総会に出席させて
頂き会長さんにお会いでき、また、同じ病の方々とお会いでき何ものにも
かえがたい宝を頂きました。総会も年々若い人も増えてこられて、
この様な集まりで、若い人から年寄りまでと各世代の違った人が集まって
いる会は珍しいのではないでしょうか。病気に関しては専門の先生が
おられるし、また、いろいろと違った分野の方が良いことを教えて頂ける
ことは、大変有難い事です。
また、同じ病気で悩み苦しんでいる人がいても出会えてない人もいる
わけですから、だから出会いは素晴らしいのです。出会った人だけが
あじわえる喜びなのでしょうね。これからも一人でも多くの方々と
お会いし笑顔を心がけてまいります。
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