-- 強直性脊椎炎療養の手引き --------------------------------------------------


Q.26.温めた方が良いのですか、それとも冷やした方が良いのですか?

関節の腫れ(腫脹)があり、熱感や発赤といった炎症症状が強い場合、 そのような時期に限って冷やすのが原則ですが、ASは慢性炎症性 そして疼痛性疾患ですので、普通は温めた方が楽なはずです。また寒い 時期には、なるべく体を冷やさないように心掛けることが大切でしょう。

 いわゆる温湿布や冷湿布も数多く出回っていますが、貼った直後だけは それぞれ温かく感じたり、ヒヤッと感じたりしますが、その効果は長時間 持続するものではなく、温熱療法・冷却療法としては、それほど期待できる ものではありません(それ以外に経皮吸収性の消炎鎮痛剤も含まれている)。 従って、貼ってみて、気持ちが良いものを使えば良いということです。

 湿布に限らず、温度に対する反応も患者さんによってまちまちな場合も 多いため、試してみて気持ちが良く楽になる方法を選んで行えば良いと いうことになります。中には、温めるとかえって痛みが増すという人も います。その場合には、温めないようにすればよく、またもし冷やすと 気持ち良いあるいは痛みが弱まるという場合には、冷やしてもかまわない 訳です。たまたま逆効果になったとしてもは、後に重大な後遺障害を残す といった心配はありません。

目次へ戻る


Q.27.漢方薬、鍼・灸、その他の民間療法はASに有効ですか?
    やってもかまいませんか?

 いずれもASを治す治療、すなわち根治療法としては期待できませんが、 非ステロイド系消炎鎮痛剤や温熱療法と同じく、症状を軽くする対症療法 として十分期待できるものです(東洋医学の専門家に言わせれば、 根治療法の意味もあるということになるかも知れませんが)。
 鍼がASの痛みに対して非常に効果があったという話も聞きますので、 炎症症状の強い時期、例えば関節の腫れが強かったり発熱していたり、 血沈が普段に比べて著しく亢進しているような場合は避けるべきでしょう が、それ以外の時期なら、試してみる価値はあるでしょう。
 薬と同じで、人によって合う合わないがありますので、1〜2度受けて みて、良いようなら続けても良いし、全く変わりがない、あるいは悪化 するようだったら止めた方が良いでしょう。そして、大切なことは、 必ず担当医に相談した上で行うということと、治療中も時々はチェック してもらうことです。担当医に内緒で受けることは避けるべきです。
 それと、ストレッチングのようなゆっくりしたソフトなものは良いの ですが、ボキボキッと体に強い力を与えるような激しい治療法はASでは 絶対に避けるべきと言えます。

 漢方薬についても、疼痛の緩和に有効だったというケースも多々あります ので、やはり必ず担当医の承諾を得た場合に限り、信用出来る漢方医 (判断は困難ですが、要するに評判が良いところなら)、あるいは西洋医 学医で漢方に力をいれている医師のところに行って、試して見て良いかも 知れません。
 これ以外にも、飲むもの、照射するもの、塗るもの貼るもの、 特殊な体操、ひいては気功のようなものまで、民間療法と言われるものは 数限りなく存在し、また勧誘もあると思われますが、高額なものが少なく なく、また中には有害なものが混ざっている可能性がないとは言えず、 さらには有効症例のみを取り上げて(無効症例を発表しない場合が多い)、 センセーショナルに宣伝されているものもあります。従って、安易に飛び つかず、事前調査・検討を入念に行い、実施者の感想を聞き、できれば 主治医にも相談した上で行うべきです(事務局での電話医療相談も 受け付けています)。

目次へ戻る


Q.28.手術はどんな時に必要となるのですか?

 手術療法の目的は、勿論ASという病気を治すためでなく、除痛や 可動域の改善、あるいは局所的にできあがってしまった変形や強直を 矯正するということに止まります。

 麻酔科的な技術や設備の発達に伴い、今では手術・麻酔に関する 危険性は非常に低くなりましたが、それでもかなりの侵襲・出血を 伴う大きな手術には変わりはありません。AS患者では、長期間薬物療法を 続けているため、その副作用としての諸臓器の機能低下、さらには合併症の チェックなども、術前、通常以上に慎重かつ十分に行う必要があります。
 まずは担当医と、本当にその手術が必要か否かを十分に相談し、 さらには手術・麻酔それらに伴う薬物投与に十分耐え得る体か否かに ついてもチェックしてもらった上で、慎重に決めるべきです。いくら安全に なったとは言え、既に胸郭運動制限がある場合には、全身麻酔の気管内挿管 (首を曲げる)に当たっても慎重を期さねばなりません。また手術部位の 強直が進んでいる場合には、より高度な外科的技術が必要となりますので、 高度医療機関で経験豊富な整形外科医に執刀してもらうことが望まれます。

 ところで、ASに対して最も多く行われているのは、人工股関節(置換) 手術でしょう(写真(6))。ASのおよそ30〜40%に 股関節罹患が見られ、疼痛ならびに可動域制限が強くなって、歩行その他 日常生活動作に著しい支障を来すようになったケースには、人工関節置換が 大きな恩恵をもたらしてくれます。人工挿入物の耐用年数の問題から (平均15〜20年と言われる。手術を受けた患者の50%は、緩みや その他の原因で入れ換えが必要になるということ)、原則として高齢者に 限って適応があるとされていますが、quality of life という観点から、 最近では30代、40代の働き盛りの若いAS患者にも行われることも あります。
 この分野にも、技術的改良がどんどん進んでいますので、今後は、 耐用年数もより長くなると思われますので、確かにそうそう簡単に行う (受ける)べき手術ではありませんが、「痛みや機能障害をがまんして 働き盛りを棒に振ることのないよう、これまでよりは積極的に行われても 良いのではないか」という欧米式の考え方をする医師あるいは患者も 増えつつあるようです。


両股関節正面像
写真(6) 両股関節正面像

両側羅患例:左側はまだ手術しておらず、大腿骨骨頭とそれを 受ける骨盤(臼蓋)の縁が変性や増殖で白く凸凹に見え、また関節裂隙の 狭小化(この間にある軟骨がすり減ってしまっている)も著明である。 右側には人工股関節が挿入されている。術前、右側は正常の1/5程度の 可動域しかなく、また痛みも強いために右下股に体重を完全にかけて歩く のが困難であったが、術後、可動域は正常の3/4程度までに回復し、 歩行時の痛みはほとんど消失した。

 手術・麻酔、その後の経過が順調に行けば(十分な準備をすれば ほとんどがそうです)、1〜2ヶ月で杖をついて自宅に戻れますし、 激しい運動は無理としても、早くて3ヶ月、遅くとも6ヶ月で、 多くはほぼ通常の生活に復帰できます。

 骨化し易い、すなわち骨が出来易い病気であるために、せっかく 人工股関節を入れたのに,手術侵襲(しゅじゅつしんしゅう)を 引き金に周囲組織の骨化が一気に進み(異所性骨化)、再び (人工関節が入ったまま)強直してしまう可能性が高いと以前は 言われたものですが、異所性骨化を生じても軽いものが多く、 再び完全強直に至るケースは、実はほとんどないこともわかって きましたので、あまり心配する必要はないでしょう。

 また手術に際し、輸血が必要となることも多いのですが、 病院によっては予め自分の血を貯めておいて、手術時に輸血の形で 戻してやるという自家輸血という方法がとられるようになりました。 この方法によれば、輸血による種々の感染症やアレルギ−反応の心配が 一切ありません。従って、医療機関に、そのような設備があるのか 予め問い合わせしておくことも勧められます。

 膝や肩に対しても人工関節置換術が行われることがありますが、 ASではごくごく一部のケースに限られています。

 脊椎に対して手術が必要となるのは、後弯形成(前に曲がる)の ために、前方注視障害が強くなり、歩行の際に危険を伴うように なった場合です。欧米では古くから脊椎を伸ばす手術が行われて いますが、最近では、矯正手術が必要になるほど強い後弯形成にまで 進行する症例も少なくなっていることもあって、この手術が必要と なるケースはそれほど多いものではありません。

 日本では、まだまだASに対して脊椎の矯正術を実行している 医療機関や医師は少ないと言えますが、十分な設備の整った医療機関で 経験豊富な脊椎外科医により、慎重な手術計画のもと、正確な手技に より適切に手術が行われれば、脊椎変形の良い矯正が得られ、危険なく 歩行できるようになり、患者の高い満足度も得られますので、症例に よっては勧められるものです(写真(7))。
 また、人工股関節置換術により、股関節の屈曲変形(屈曲拘縮 (くっきょくこうしゅく)すなわち伸展制限)がとれて伸展可能になると、 脊椎がある程度後弯したままでも(前に曲がったままでも)、 前方注視能力が意外に改善し、脊椎の手術をあえてする必要がなくなる 場合もありますので、担当医との入念な相談、検討が大切です。


脊柱側面像
写真(7) 脊椎側面像

 脊椎矯正骨切り術後。金属製の内固定具による脊椎固定術(CD法) がなされている。術前は強い後弯変形(前屈位)のために正面立位で 5m前方の床までしか視線が届かなかったが、術後は正面を正視できる 様になり、身長も10cm伸びた。最近では、このように広範囲に矯正・ 固定するのではなく、1つの腰椎(骨)を楔形に切って、そこだけを 伸展(後屈)させる手術も行なわれている。

 とにかく、医師と患者の間、あるいは医師同士の間でも、手術の 必要性に対する基準や考え方が異なることが多いので、まず自分が 今一番困っていることは何か、手術によってどうなったら良いのか (いくつもは無理ですので、一番希望することを一つ)をよく考え、 その手術を受けるとどのくらいまでその目的が達成されるのか、 それと引換えに失われるものはないか、などという点について医師から 話を聞くことが大切です。それに対して納得が行く回答が返って こない場合は、手術を考え直すか、あるいはもう一人の医師、それも ASに対する手術の経験がある整形外科医の意見を聞くべきです。 これは、勿論脊椎の手術に限ったことではありません。
 ASに対して脊椎の手術の経験のある整形外科医については、 日本AS友の会事務局でも紹介可能ですので、遠慮なくお問い合わせ 下さい。

 また、稀ではありますが、脊髄の周囲の靱帯が骨化することにより 脊髄が圧迫されたり、頸椎の上の方だけが強直を免れた場合にそこが 緩んできて(炎症の波及、組織破壊ということも考えられますが)、 脊髄麻痺を呈するようになることがありますが、その場合には、 脊髄の除圧術や脊椎固定術が必要となります。万一、そうなったと しても、この方面の手術も最近非常に発達してきましたので、 しかるべき医療機関の経験豊富な脊椎外科医によって行われるので あれば、まず心配は要りません(できるだけ担当医の紹介で)。

 なお、一度強直してしまった関節を、人工関節を入れてある程度 動くようにすることは不可能ではありませんが、脊椎を手術によって 再び動くようにすることは、今のところ不可能です。

目次へ戻る


Q.29.装具やコルセットはASにとって有効ですか?

 腰背部痛が激しい時に補助的に軟性コルセット(布製)を装着したり、 四肢の関節の保温を目的としたサポ−タ−を着けることが有効なことが あります。また、ごく稀ですが、頸椎の上部の不安定性(緩み)が生じた 際に諸般の事情で脊椎固定手術が出来ない場合、頸椎の固定具を装着する ことがあります。
 しかし、脊椎や関節の変形の矯正やその防止の目的で硬いコルセットを 作ったとしても、AS患者では苦しくてずっとは着けていられず、結局は 有効に活用されていないことがほとんどです。もし、ずっと装着し続ける ことができたとすれば、比較的良い位置に固まる可能性はありますが、 かえって強直化が早まってしまうことも容易に想像されることです。 つまり、コルセットや装具によって変形を防止することはまず無理、 従ってASにおける装具療法の本質的価値はあまりないといって良い でしょう。

目次へ戻る


Q.30.AS患者がスポ−ツをやって良いのですか?

 毎日行うべき体操以外に、できれば週に2〜3回は、痛みや機能障害 (可動域制限、強直)の程度、あるいは全身状態に応じて、可能な限り運動 (スポーツ)することを積極的に心掛けるべきです。体を動かすことにより、 痛みが軽減することが多いはずです。種目は何でもかまいませんので、 好きなものをやると良いでしょう。ただし、格闘技やラグビ−など、 直接相手との接触があるいわゆるコンタクトスポ−ツ、その他、落下とか 衝突などの危険性があるものは避けた方が良いでしょう。

 全身運動であり、心肺機能にも良く、筋肉を弛緩させ、また水圧により 抵抗運動にもなる温水中での水泳は最も勧められるものです。 泳がなくとも、水中を歩くだけでも効果があります。

 学校生活、特に体育の授業などについては、程度にもよりますが、 多少の痛みや運動制限があっても、特に制限する必要はまずありません。 普通の生徒と同じにさせるべきです。それが精神衛生上も良く、また 良好な療養生活、病状経過にもつながります。

目次へ戻る


Q.31.日常生活上、どのような注意をしたら良いのですか?

疼痛を緩和し、不良肢位での変形・強直を少しでも予防し、合併症の 発生や悪化を抑え、強直に至る時期を少しでも遅らせるための方法・ 工夫として、いろいろなことが考えられます。ここでは、諸外国の療養の 手引き書に掲載されているものを羅列することにします。

  • 常に姿勢に気を配り、気がつく度に脊柱をまっすぐにするよう努力する。
     その確認のため、壁を背中にして立って見る、適宜、鏡や窓に移った自分を観察する。

  • 長時間同じ姿勢をとらない。できるだけ頻繁に体を動かす。

  • 長時間、連続して座位をとらない。
     できれば仕事の途中で(昼休みなど)、10〜20分程度、硬めの ベッドに仰臥(ぎょうが)するか、うつ伏せに寝る。

  • 急激な動作をしない。

  • 動くところはすべてを、毎日、必ず、万遍なく動かすよう心掛ける。

  • 毎日、数回、必ず深呼吸をする。

  • 起床後はまず脊椎の伸びを(ストレッチング)。
    その後、徐々に体操あるいは活動を開始する。

  • 毎朝、毎晩、可能なら20分ほど腹臥位(ふくがい)をとる(後弯変形防止)。

  • 就寝時はできるだけ仰臥位で。

  • 過労を避ける。
     仕事は量ができるだけ均等になるよう計画的に、自分のペ−スで、 優先順位をつけて、柔軟に考えて行う。

  • 禁煙!(胸郭運動制限による肺合併症の予防のために)

  • できるだけ体重を増やさない(脊椎や関節に負担が大きくなるだけ)。

  • ベッドは可能な限り平坦で硬くものを(ただし、硬すぎて痛みのために 安眠できないようではいけない。それではマイナスの方が大きくなってしまう)。

  • 枕はできるだけ硬く、しかも低いものを(ただし、安眠を妨げる程の ものにする必要はない。それではやはりマイナスの方が大きくなってしまう)。
     仰臥位では首が痛む場合、首の下に小さく低い枕を入れて、ベッドとの 隙間をなくすようにすると楽になる場合がある。

  • 側臥位で寝る時には、耳の下に小さい低い枕を入れて、首が曲がらないようにする。

  • できれば厚手の柔らかい掛け布団を使う( 毛布やシ−ツなどを掛けると、 寝返りの際に 体が寝具の中に押し込まれて、体が曲がってしまう)。

  • 積極的にスポ−ツを行う。

  • AS患者に望ましい椅子。
    • 可能な限りクッションは硬く。
    • 下へ向かって傾斜が5度程度あるもの。
    • 背もたれがまっすぐなもので適度のパットがあるもの。
    • 肘かけがついているもの。ただし、肘かけは適度の幅と高さで楽なもの。
    • なるべく頭が支えられるほどに高い背もたれ。
    • 軟らか過ぎたり、低過ぎるソファ−は避ける。

  • 車の運転をする時には、30分〜1時間に一度は車を止めて車の外に 出て伸びをする。

  • バイク、自転車は、転倒時に体へ強い衝撃が加わるのでなるべく 避ける(特に脊椎の回旋運動に障害が出た人は危険)。

  • 追突・衝突された際に頭部が過剰な運動をしないように、 バックレストに頭をもたれかけるか、あるいはその間に半分だけ空気を 入れた空気枕を挿入しておく。

  • 体を冷やさないように。できるだけ暖かく。

  • 入浴は心身ともにリラックスでき、血流を良くして、疼痛を緩和し 筋肉のコワバリを軽減させ、また浮力を利用して普段できないような 運動も可能となるので、リハビリという点からも勧められるもの。
     あまり熱くないお湯にゆっくりつかる。
     ただし、あまりの長風呂は疲れが残るので、控えた方がよい。

  • 健康器具の購入・使用は慎重に。
     できれば担当医に相談してから(ASでは、一般の腰痛症や 椎間板ヘルニアとは様相が異なり、合わないばかりか、かえって 害になることも多い)。

  • かがんだり腰をまげる動作を避けるために、可能であれば、 自動食器洗い器や自動洗濯器を使う。

  • 物を拾う時に、脊椎を曲げる変わりに膝を曲げるようにする。

  • リ−チャ−やアイアンハンド(会報「らくちん」第1号に掲載)、 ストッキングエイド(同第8号に掲載)などのような器具を利用する。

  • 塵取りや箒はなるべく柄の長いものを。

  • 洗面台、調理台、スイッチ、ハンドル、ノブなどは体をまげないで 済む程度の高さに。

  • なるべく高い所に物を収納しない。

  • 台所の器具(調理器具、流し、調理台など)はできるだけ互いに 近づけて配置して、調理中に必要なものが容易に手の届く所にあるよう にする(熱いものや重い物を運ぶことで、不必要に歩き回るのを避ける ことができ、また背中を傷めたり、事故を起こす機会を減らすことが できる)。

  • なるべく手押し車を使い、重い物を持つことをできるだけ避ける。

  • 家の至るところに、丁度良い高さのてすりをつける。

  • 風呂場ですべらないよう、マットを敷いたり、てすりをつける。
     風呂桶は軽くまたげて、浅めのものに(ある程度の埋め込み型)。

  • 首や胴の回旋運動が制限されてきたら、事故の危険性を考え、 車の運転は避けることが望ましいが、ワイド型の室内バックミラ−や、 フェンダ−ミラ−の上に側面が見える凸面鏡を追加装着するなど、 いろいろな工夫はあ。

  • 事故などの緊急事態発生時に備えて、自分がASに罹患している こと、病状、服用中の薬名などを書いたメモを免許証と一緒に、 あるいは財布の中に入れて持ち歩くことが勧められる。 (日本AS友の会では「強直性脊椎炎Card」を作成。 問い合わせは事務局まで)

  • 自然気胸や腎臓結石などによる疼痛は性質も部位もASの 急性増悪期のそれと似ているので、自分自身でも気づくのが遅れがち になる。また、長期間薬物を服用することも多いので、合併症や 副作用発見、成人病など他の疾病の併発や潜在の早期発見のために、 早めから(35歳頃)、人間ドックなどで、定期的に全身をチェック することが勧められる。


目次へ戻る

-------------------------------------------------- 強直性脊椎炎療養の手引き --