同潤会上野下アパート

 同潤会アパートの中で唯一現存する建物です。
 同潤会アパートとは関東大震災の後、義援金を元に各地に建てられた鉄筋コンクリートの 集合住宅で東京や横浜に16箇所建設されました。電気、ガス、水道、水洗トイレといった 当時では近代的な設備を備えていました。しかし80年近くの時がたち、 老朽化が進んで徐々に建て替えられて、現存するのはこの上野下アパートのみとなりました。

 上野下アパートは1929年(昭和4年)に完成しています。上野下とは上野駅の東、 地名表示では台東区東上野になりますが、上野の下に当たるという位置関係からだと思います。 余談ですが、裏側に当たる道路からは建設中のスカイツリーが見られました。

 東の道路に面した店舗つき住宅の4階建ての建物とその奥にも同じく4階建てのものの 2棟があります。いずれ再開発、取り壊しの話があると思われますが、今のところ具体化されていないようです。

 (2012年 6月 いよいよ取り壊されることが決まりました。 14階建てのマンションに建て替えられるそうです。:朝日新聞より)

 
 
(2010年 5月)



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