東京海洋大学

 東京海洋大学(越中島キャンパス)とは元の東京商船大学のことで、 2003年(平成15年)に東京水産大学と統合され名称が代わったのです。 さらに古くは1875年(明治8年)設立の私立三菱商船学校がルーツとのことで、 かなり古い歴史を持っています。 ちなみに同大学の品川キャンパスはその前身が大日本水産会水産伝習所であった東京水産大学です。


 清澄通りにある正門を入ると正面に1号館があります(上の画像)。 この建物は1930年(昭和5年)に建てられたもので登録有形文化財となっています。
 その1号館に向って右手にはちょっとセンスのよい2階建ての事務局管理棟があります。 同じく登録有形文化財です。(現在は何に使用されているのか入口の表示を見たのですが失念してしまいました。)


 そして同じく1号館に向って左手にはこんもりとした林があり、 木立の中に2棟の旧観測所建物があります。
 手前が第一観測台といって1903年(明治36年)に建設され、 航海用天体歴研究および航海天文学教授用に使用されたレンガ造りの八角形2階建物です。 ただ、内部の設備は終戦直後に進駐軍により撤去されてしまったそうです。


 その奥にあるのが第二観測台で、こちらは正確な緯度軽度を測定するための子午儀室でした。 同じ明治36年建設の八角形1階建てです。使用されているレンガは輸入レンガということで大変貴重な もののようです。2棟とも登録有形文化財です。


 キャンパス内には多くの歴史的建物が見られますが、一方で近代的な100周年記念資料館は 明治丸とともに定期的に一般公開されています。
 

(2007年6月)



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