静岡県

林道名 簡単ガイド 調査日
猫越(ねっこ)林道、
桐山林道、
宇久須沢林道
 伊豆半島の中央を南下する国道414号線の湯ヶ島温泉から持越鉱山側の県道に入り、 川を渡った猫越口のT字路で左に折れる。
 2kmほどでイノシシの皮を干してある猫越の集落を抜けると二股になっており、 左に少し下るようにして小さな橋を渡る。(最近はここもチェーンがかかっていて入れない)
 ここからが猫越林道で、ヌタヌタの道からすぐに林道らしくなり、簡易舗装の急勾配を登る。 途中桐山林道の分岐があるが道はそのまま登って持越鉱山側の県道まで続いている。 が、実は雪のため峠付近で折り返し、その先は未調査。しかもこのときは桐山林道側にも大きな石が道をふさいでいて 通過できなかった。
 猫越の集落の二股を右に登るようにして進むと暗い林の中ではあるがかなり奥まで続いている。 舗装とダートが半々、2.5kmで終点。

 国道414号線の淨蓮の滝の少し先に「いのしし村」があり右手に下る道がある。 ここが桐山林道のもう一方の入口である。が、入口すぐのところでチェーンゲートがあって進入不可、未調査。

 持越鉱山近くには宇久須沢林道があるがここにもチェーンがあり入れない。
1999.3.21
2000.2.12
2003.12.27
天城の旧道、
本谷林道、
寒天林道、
登尾の林道
 国道414号線、下田街道を下って有料の天城トンネル(すでに無料化された)に入る手前の左側に 旧道への入口がある。少し踊り子がかった飾りつけのある未舗装路であり、 約1kmほどで旧天城トンネルに着く。 ここにくる途中の、川を渡るところで道は大きくUターンし、その場所から本谷林道が分岐しているが ゲートがあって入れない。長そうで魅力的な林道なのに残念。
 旧天城トンネルは「伊豆の踊子」で有名な天城峠に、明治38年に作られた総石組みで 446m長のトンネルであり、電灯が天井ではなく両側面についていて文学的な風情がある。 トンネル脇からはハイキングコースがあり、トンネルが出来る前のほんとの天城峠にいける。 旧天城トンネルの南側は1kmほど下って国道のもとの料金所脇に合流するが、 そのままもう少し国道に沿って下ることもできる。

 寒天林道は下る途中の寒天橋から八丁池方面に伸びる舗装路であるがクローズされている。 3kmほどあると思われる。 シーズン中にバスだけが入れるらしい。なお、 八丁池は天然記念物のモリアオガエル生息地として有名。

 国道をもう少し南に下がると、登尾のバス停のところの左側にやや上向きの林道入口があり 「登り尾」という山の途中まで行くことが出来る。約4km、全線ダート。
1998.12.5
2000.2.12
2003.12.27
荻ノ入林道、
白川林道
 下田街道(国道414号線)を河津町に向かってループ橋を渡る。そのループ橋を降りたところで 河津七滝側に左折する。

 温泉街を道なりに進み、初景滝ほか河津七滝のある方向とは別の左方向に進むと荻ノ入林道に入る。 この林道はちょっと荒れていて、こぶし大の石やら岩やらで走りにくい。ほとんど歩く速度に近いが、 それでも高度を上げていくと見晴らしが良くなり、なだらかな伊豆の山々を見渡すことが出来る。
 登りきったところが諸坪峠(「しょつぼ」峠、現場には「藷坪峠」とあった)であり、 切り通しの陽だまりになっていた。

 峠から左手(南側:この画像では右方向)には長九郎林道が分岐している。白川林道はここを直進し下っていく。 こちらもごろごろした石が多く同じような雰囲気であったが途中から舗装路に変わり大沢里白川の集落から 県道の出合いというバス停のところにでる。林道部分は延長10km、全ダート。
1999.2.6
長九郎林道、
大鍋林道、
カンス林道
 荻ノ入林道の藷坪峠から南側に長九郎林道がある。ダート路をほぼ平坦にくねくねと進む。 入口から約9kmで長九郎山への登山口(八瀬峠)がある。シャクナゲのシーズンは良いらしい。 下りかけてしばらくすると左手にカンス林道の入口がある。とりあえずパスしてそのまま進むがこの林道、 あまりパッとしない。・・・長いだけでチョー苦労する林道だ・・・。
 下りは1車線幅の簡易舗装路をジェットコースター状態で、松崎町池代の集落に出る。 なお、池代と大沢の境目あたり(池代川を横切るところ)からちょっと入ったところに 「ねずっ喰の滝」というのがある。 これが妙に面白いもので一見の価値があり、地図やガイドブックにないので穴場でもある。

 大鍋林道は県道115号線、湯ヶ野松崎線のことである。しかし県道とはいえいつも 「落石多いため一般車通行止め」となっている。松崎町からは池代の集落の先、 大鍋越に向かうが途中までは簡易舗装である(2003.12.27 カンス林道との分岐まで伸びていた)。 そこから先、県道とは名ばかりでゴロゴロダートに変わり、カンス林道との合流点を左に見てさらに登り続ける。 峠である大鍋越を越えてからも長い。荒れたダートを大鍋川に沿って緩やかに下るが林道的には魅力的である。 舗装路にでるとホッとする。このとんでもない県道は延長約20kmで、国道414号線の湯ヶ野温泉に合流する。

 カンス林道(カタカナ表記の林道名は珍しい)は長九郎山の中腹をトラバースしていて、 池代の集落をバイパスするように大鍋林道と長九郎林道を結んでいる。 樹木が伐採されていて見晴らしもよく明るい雰囲気の林道だ。 (その後、大鍋林道側にはチェーンゲートが出来ていて今後は自由に入れなくなりそう:2001.3.18)
1999.12.11
2001.3.18
2003.12.27
筏場林道、
湯ヶ島国有林の林道、
岩尾林道
 中伊豆〜湯ヶ島間の県道伊東西伊豆線(59)の筏場に筏場林道がある。 国士越からだとヘアピンカーブのところに入口があるのでわかりやすいが、 ワサビ田を見ながら進むとすぐに通行止めになる。

 湯ヶ野から国士越までの間に南側の湯ヶ島国有林に入る道がある。 ここには「日本棚田百選」認定場所にもなっている荒原棚田 がある。集落を抜けて道なりに登っていくとワサビ田のメンテ用に使うらしい専用モノレールがいくつもある。 途中西側への分岐を右に見てさらに登ると終点になる。延長約3km、部分的な簡易舗装。 ところどころで富士山が見える。 

 国有林林道の分岐は国道414号線の与市坂に下って行くマッディーな林の中の暗いダートである。 そして下る途中に岩尾林道の起点が分岐しているがゲートで閉められている。 もし通過できれば旧天城トンネル側の本谷林道と接続しているはず。
1999.2.6
2003.12.27
滝見林道  県道伊東西伊豆線(59)の仁科峠から南の西伊豆方面に2.5kmほど下ったところの左側に滝見林道の入口がある。 仁科峠は付近一帯が牧場であり、広くてのっぺりした開放的なところである。 (このあたり道路が大きく変わって広くなっている。新道と旧道を間違えないよう要注意)

 滝見林道は入ってすぐの左側林道わきにちょっとした滝 がある。高さは数メートルほどなのに水量が多く、手の届くような位置にある。 伊豆にしては標高の高い位置にあるのにこれほどの水量があるのが不思議であった。 通常ゲートで閉じられているが歩いて入ってもすぐの位置にある。
 この場所から舗装が切れ、山の中腹を縫うようにくねくねと曲がりながらアップダウンを繰り返す。 延長12km、県道を遠回りした感じで最後は下り、大沢里の県道、大城に出る。こちらからの入口はわかりにくい。
1999.12.11
上佐ヶ野林道、
白田林道、
振越林道
 伊豆はどこも似たり寄ったり。でもここが一番よいかも!

 国道414号線を南に下り、河津町湯ヶ野温泉で下佐ヶ野の信号を左折する (右折すると国道の続きで西伊豆、下田方面。直進は河津温泉方面)。 しばらくは舗装路を登ってオートキャンプ場を過ぎるあたりからダートになる。 ワサビ田とその近くに「三段の滝」があり上佐ヶ野林道の始まりとなる。
 凸凹道を登るとやがて雑木林に変わり、見晴らしが良くなってくる。 八丁池遊歩道入口付近は東屋つきの広場になっている。林道上部はほぼ平坦であり、 山々が開けて気持ちの良いところである。
 至福のひと時を過ごすにはイチオシ。16km、ダート。

 少し下ると右側白田林道と左側奈良本林道の分岐がある。奈良本のピークまでは4kmほど。 その先未調査。このあたりにはたまにイノシシがいる。

 白田林道は東伊豆町白田の白田浄水場まで下るやや暗い道。約12km。 途中左側に行き止まりのダート林道、また右側に完全舗装の振越林道が分岐している。
2000.2.12
年川林道、
舟山林道、
上池林道、
土肥中央林道
 伊豆の国市、長者原のモビリティーパーク南奥のはずれからすぐにダートが始まる。 細い道で両脇から雑草にこすられる。狩野川の支流の年川という川に沿って下っているのでほぼ水平である。 ダート区間は約4km、少々ぬかるんでいるが見晴らしなど特徴的なところはない。 出口は入屋というバス停を通過して県道伊東修善寺線になる。

 土肥から戸田方面に向かう県道17号線の舟山のあたりに山側に入る道があり、その名も舟山林道という。 舗装路を登り、民家を過ぎるとダートになる。駿河湾の見える林道と期待したがまるでだめだった。 1周して元の県道に下りてくる。出口まで約4km、ダート率75%。貴重なダートではあるが印象に残るものはない。

 土肥の少し南に八木沢というところがある。富士見橋から八木沢大川に沿って細い舗装路があり、 狭い一車線の道を登っていくとしばらく進んだところでダートの分岐が現れる。 この先が上池林道となりずっとダートが続く。6kmほどで土肥中央林道にぶつかる。

 土肥中央林道は国道136号線を起点、終点とし、舗装とダートが入り混じる。 開放的な部分もあって駿河湾が一望できる。
2005.11.19
達磨山広域基幹林道、
土肥川林道
 県道修善寺戸田線(18)の戸田峠から修善寺に向かって約3km、右手の脇道に入る。 ここからが達磨山広域基幹林道で達磨山の東側中腹を走る。延長17km、一応全線舗装路であるが 途中にいくつかの支線がダートで枝分かれしている。出口は月ヶ瀬に近い国道136号、 「スポーツバルト遊You天城」の道である。これといって特徴なし。

 土肥川林道は出口に近い側の分岐であるが以前ダートだったその分岐はきれいに舗装された。 ひとやま越えてから谷を下り、国道と併走するようになってから持岩バス停で合流する。約2km、 これといって特徴なし。
1999.3.21
2003.12.27
富士あざみライン  富士山の東側、駿東郡小山町にあり、またの名を足柄富士公園線という県道である。 不思議なことに静岡県駿東郡小山町と山梨県との境界ははっきりしていないのである。
 東富士五湖道路の須走インターの下をくぐって登っていく。自衛隊東富士演習場の脇をはじめは真っ直ぐに上り、 やがていくつもジグザグに折り返しながら登るようになって、最後にはローギアでちょうどの勾配となる。 終点は須走口登山道の五合目である。全線舗装、眺めよし。なお、冬の間は入れない。
1997.11.30
北箱根山林道  またの名を「箱根やまなみ林道」(愛称)という。
 芦ノ湖南側の箱根峠から国道1号線を三島に下る途中の富士見平ドライブイン先右手に 「広域基幹林道北箱根山線起点」の表示がある。そこを入るが、いけどもいけども見晴らしの悪い くねくねとした同じパターンの舗装路(2車線幅)がうんざりするほど続き、ゆるいアップダウンを繰り返す。 期待した富士山の見える快適林道ではない。
 県道337(仙石原新田線)を横切りさらに進むが、相変わらずである。 以前、道路舗装工事中であった部分は工事が終わり、ダート部分は僅かに1kmほど。 国道138号線に至るまで、全長36kmの林道であるはず。 が、3kmほど手前でいい加減うんざりしていたこともあって道を間違え、下に降りてしまった。
2000.11.25
2002.12.29
愛鷹林道  国道246号線沼津インター南から東名沼津インターに向かって北上、その脇を通過して直進する。 ゴルフ場を2つばかり通過すると突き当りが愛鷹教会水神社になるがその手前の左側に愛鷹林道のダートの入口がある (表示板あり)。
 曲がりくねってはいるがほぼ平坦。とってもオープンな気分になれる地点がある。 よく伐採作業をしているらしくトラックが道をふさいでいた。林業用支線もあるが入れない。 全線ダートの12km。出口は茶畑の中になり富士市船津というところに降りてくる。
1999.9.18
勘行峰林道  井川雨畑林道の山伏峠(大笹峠)を静岡県側に2kmほど下ったところに分岐がある。 直進方向で舗装路をそのまま下っていくと井川湖の北の端に出ておしまい。(峠から15km、途中にトンネル1本)
 先の分岐で左手に上り加減の勘行峰林道のダートの入口がある。 このダートを登ると今下ってきた白いガードレールのルートが良く見える。 そして2kmほどで百畳峠につき、ここからも山伏岳に行けるようになっていた。 下りは「県民の森キャンプ場」までの約10kmがダート、後はずっと舗装で井川スキー場で終わる。計12.8q。 そのあとは県道27に合流する
 井川雨畑林道はひたすら登って下るだけであるが、勘行峰林道は山の上をほぼ水平に走り、 ところどころ休憩ポイントもある。井川湖をはさんで対岸の南アルプスを眺めながら 至福のときを過ごすのに最適である。
2000.11.4
天竜スーパー林道、
林道灰ノ沢線
 浜松市の天竜川に沿った国道152号線、南から上がって横山町横山トンネルを出て500m程の右手に 赤い雲名(うんな)橋がある。この橋を渡り、県道を横切るとそこに天竜スーパー林道の起点表示がある。 ここからが左に天竜川、右に気田川にはさまれた尾根筋を北上する全長53kmのスーパー林道である。
 秋葉神社までの約8kmは杉林の中の坂道を登る。秋葉神社は火防の神であり、 電気街の秋葉原の地名とも関係がある。秋葉神社を過ぎるといったん下り、後は比較的平坦な道となる。 雑木の中の明るい雰囲気に変わるが、かといって見晴らしはそれほどよくない。途中、 天竜の森駐車場などトイレつき休憩施設や適当な駐車場、それにエスケープルートもあり、約34kmで山住峠に着く。
 山住峠は県道水窪森線(389)と交差する十字路になっていて、そこには2本の老杉のある山住神社がある。 さらに北上すると野鳥の森を経て水窪(みさくぼ)ダムに下りていく。全長53km、 全線舗装の天竜スーパー林道。感想としては5段階表示の3。

 水窪ダムから国道に降りる途中のヘアピンカーブのところに林道灰ノ沢線がある。 トンネルがありそうなので入ってみた。30m位の狭いトンネル。そして1qほどで終点。
2005.4.30
天竜川林道  水窪町の国道152号線、飯田線水窪駅の北、跨線橋を渡った先に天竜川林道の入り口がある。 舗装路を7kmちょっと上ってトンネルをひとつ越えたところで大津峠になる。 ここには珍しくも公衆電話があるのだった。
 さらに5kmほど進むと飯田線大嵐(おおぞれ)駅側に降りられる西山林道が分岐している。 直進の先は飯田線小和田(こわだ)駅と中井侍(なかいさむらい)駅の上を通り、 伊那小沢駅に下りるまで全長33km。全線舗装。計4本のトンネルもあるが何の変哲もない普通のもの。 何かと広場のある天竜スーパー林道と比べても見劣りがするただの山道。 むしろ、車やバイクでは近寄れないという秘境の小和田駅や、 利用者のほとんどが愛知県民という大嵐駅の方がユニーク。ちなみに中井侍駅、伊那小沢駅は長野県。
2005.4.30
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