インナーパレス〜白き後宮〜 | ||||||||
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あのコもそのコもホントは淫乱、ハーレムメイキングシミュレーション。 って全然シミュレーションゲームしてませんがな。 大体こういったゲームは、初回のプレイを自分の中で捨てプレイと位置付け、 CG回収は無視して、操作やゲーム性に慣れるのを目的とするんですが、 このゲームってば初回プレイで登場人物八人中五人のハッピーエンドフラグが立てられました。 第六位王位継承者の主人公は兄達がボンクラなせいで、 次の王位を期待されつつ成人式を迎える、という筋書きのオープニング。 成人するのに伴ってハーレムを与えられて、 自分を鍛えつつ国力を増強させ、側室をハーレムで開発しながら正室を探すのが目的。 とまあ、こうして書くとプレイ中やることいっぱいありそうなんですけど、 基本的にパラメータを上げていけば勝手にイベントが起こります。 パラメータには、自己鍛錬の結果である、「体力、知恵、容姿」と、 国力増強の結果である、「経済、軍事、総合評価」があり、 これらを上げるというのはそこらに転がってるゲームと大差無いです。 が、他のゲームなら、こっちを立てるとこっちが立たずというような、 任意のパラメータを上げる場合に発生するデメリットがあり、 そこにプレイヤー側の戦略性が生まれるんですが、 このゲームにはそういったデメリットがほとんどありません、常にパラメータ上がりっぱなしです。 おかげで一日でクリアできましたが、 よっぽどの数字フェチでもゲーム性に意味を見出せないでしょう。 ま、このゲームはゲーム性やストーリーなぞどうでもいいんですが。 全体を通してのストーリーは、まあ凡庸、 それよりも全体を覆うべき部分部分のテキストが、なかなか良い雰囲気を出してます。 根幹となるストーリーに、ハーレムという要素があり、 ハーレムの意味するところは一夫多妻なので、ドロドロした愛憎劇があるかと思いきや、 登場女キャラは全員が全員一夫多妻を受け入れた上で、 絶倫王子こと主人公を(色んな意味で)愛してくれます。 幼馴染の貞淑なあのコも、外国から売られてきたそのコも、 ベッドに入ればH大好き、肉のかたまりファックでピュ♪ お気楽極楽で彩られたテキストは、 ヘタな愛憎劇を中途半端に描くよりも、よっぽど好感が持てます。 テキストはエロシーン中においても濃い濃い、 ねっとり具合が伝わってくる描写が、喘ぎ声ボイスの合間に3ページから4ページぐらい続き、 淫乱且つ愛のあるSEX描写を、これでもかと表現してくれます。 が、普通のテキストが第三者の視点、それも女視点から書かれたテキストなんで、 例えば、「激しく精液を噴射してしまうのです」とか、 「口をあわせてヌチャヌチャと味わいあってしまいます」といった、ですます口調の描写は、 賛否両論分かれるところですが。 テキストよりも俺が声を大にして言いたいのが、精液描写。 全てのエロシーンに装備されてる上、全てのちゅぱシーンでも射精するその液体は、 ただ出してるだけではなく、かかり具合も表現された一品で、 さながら煮込み過ぎたおかゆといった様相。 ネバネバでありとろみもあるように表現しきったCGは、 他のエロゲと一線を画しています。 こういった部分をピックアップしていけば俺のツボど真ん中なんですがね、 残念ながら欠点もあるのがエロゲー。 このゲームは、八人の女から三人まで選んでエロシーンが見れるという、 ハーレムカスタマイズエロゲーなんですが、 その仕様、大量のエロパターンが作れてしまう仕様から、 かなりのテキスト、及びCGが使い回されています。 CGを見れば、 身長が異なるキャラでも、エロCGにおいては下半身のCGを使い回し、 上半身、主に顔と乳の大きさだけ変化を持たせるCG、 ってこれじゃアイコラですやん。 テキストを見ても、 基本プレイ内容は、フェラ・本番・アナルに限定されていて、 たとえねっとり描写だとしても、決められた幅以上のテキストは書かれていません。 作中登場する女キャラのバストサイズが、 大きい方は88〜100、小さい方は66限定と説明書で見たとき、 なんで真ん中サイズがいないの?と疑問に思いましたが、 CGを使いまわしてる仕様を見る限り、 中途半端な乳なぞ削ってしまえ、という事なのでしょう。 ゲームとして全く楽しくない所や、使い回したCGやテキストを見てしまうと、 よっぽどクソゲーと言いたくなるんですが、 雰囲気と精液描写を見れば、かなり優れた抜きゲーであるとも言えます。 ハーレムなんて欲張ったシチュエーションでは、その評価も表裏一体、 これほどまでに使い回したCGが目立たなければ、最高の抜きゲーと評価しても良いんですが、 スペックや容量的に問題なのだろうとは想像に難くありません。 まだこのブランド「NOA」は第一弾、 次のゲームに改良される事を望みつつ、次回作を待ちましょうか。 この精液描写は忘れないでね。 ところで、長崎さんの主題歌の冒頭が、 「かけてくーるー♪」なのは、 やっぱり精液? |