姫狩りビト
ブランド アハン声 ちゅぱ音 運命
XUSE 無し

ボクは狩人アナタを狙って、ガサイレ調教シミュレーション。

随分とまあ、欲張った設定ですねこのゲーム、
ガサイレという要素をアドベンチャーゲームとして表現しつつ、
ガサイレ完了した相手には調教ができ、
尚且つエロシーンの一部にアニメーションを使ってるんですから。
こういった様々な設定を盛り込んだゲームは、大概クソゲーと相場が決まっているのですが、
そんな嫌なイメージなど、いつものように煩悩パワーでカバーして、
気分を奮い立たせましょうか。

さて、まずはガサイレへのお膳立てともいうべきストーリー解説ですが、
簡単に言えば、上司に命令されたから、という何とも味気ないシロモノ。
仕事の一環としてのガサイレというシチュエーションの中に、
「えーウッソーマジーなんだよあつしー」というような軽薄さなど何処にも無い、
ガチンコガサイレという新たなジャンルが垣間見えます。

まあ上司といっても舞台は王国、
その領主から領主の息子の許婚となるそれぞれの姫様の素行調査をするのが目的なんですが、
それはあくまで建前の話、結局のところ目的はエロへ辿りつきます。
必ずエロへ向かうストーリーの中で行われるガサイレ、
それはクロであることを前提としているわけで、
ガサイレという手段の中で、
例えどんなクロ的要素、要するにストーリーとの絡みを見つけたとしても、
結果がクロとわかってるストーリーに楽しさを見つけられないのですが。

何と言うか、ストーリーにおけるエンターテイメント性の欠如とでも言いましょうか、
それはキャラクターの立て方にも見えて、
例えば「お兄ちゃん」と呼んでくれるお姫様や、袴を着たお姫様なんてキャラがいるのですが、
何故そんなお姫様が?という疑問の答えが、
絵を見れ、これはロリだろ?と突き放さんばかりに、
テキストでの説明がなされていません。

掴みでスベッてるゲームではありますが、
そんなゲームにもゲーム性の部分が残っています、それがガサイレパート。
一枚の背景CGから怪しいと思われる部位を探し、
そこをクリックして正解だと、別のフラグ立てやクロの証拠となるアイテムが発見できます。
その背景が、なかなか綺麗なCGを用意してあり、
お姫様の部屋を物色するという背徳的快感を得られる、のは最初だけ、
描き込まれた背景にある実質一ミリ程度のブツに対してクリックしなければいけないと知ったら、
他人の部屋を覗く快感を感じてる暇などありません。
ずらしてクリックずらしてクリックずらしてクリックずらしてクリックの作業の中に、
「暗闇の中水滴の音を一日中聞いてると気が狂う」との言葉を思い出しました。

この作業、初めはまだ良いんです、
何せ「クロであることが前提」なんだから、
絶対証拠が見つかるはず、との希望を持ったまま作業ができます。
それが中盤になると、
見つけたアイテムを何処でどう使うか、と多少の推理力を要求されますんで、
そういったフラグ立ても考えながら、何処でどうクリックするかを計画立てなくてはいけません。
アイテムの繋がりでフラグを立てるというゲーム性に、
確かにゲームとしての面白さを感じる事はできますが、
それじゃあルーチンワークの中にゲームとしての面白さを感じられるのでしょうか。

今までどうこう言いましたが、クリック連打すればなんとかエロシーンまで持ち込めます。
ゲーム性を入れたガサイレパートと同じく、調教というゲーム性を持たせていますが、
ゲーム性が仇となったガサイレパートと同じく、作業の域を出ません。
調教ものの鉄則として、どう開発されたかのパラメータはあるものの、
そのパラメータ具合によってエロシーンが変わるなんてことは無く、
同じ調教なら同じエロシーンが繰り返されます。
存在するパラメータは、エンディング分岐の為だけに作られたようで、
なんというか、調教の定義を「女を開発する」という結果に置かずに、
「多量のエロシチュエーションで責める」という、調教の手段に置いている以上、
ここでも作業であるという印象が残ります。

エロシチュエーションは確かに豊富です、
お姫様やロリというキャラ立ての仕方はゴリ押しなんで、
キャラクターそのものに愛を注ぐことはできませんが、
オマル排尿やらお姫様同士のレズやら、色々なパターンで楽しませてくれます。
問題なのはシステム。
シーン回想モードが存在するとパッケージで謳っているので、
プレイ後プレイも快適なのは当然と思っていたところ、
回想できるシーンが、本番中とフィニッシュに分けて存在しています。
精液描写だけ独立させた回想シーンなんてコーヒーの入ってないクリープのようなものを、
誰が好き好んで飲みますか?食べますか?

ゲーム性で欲張って沈没、シチュエーションで欲張って撃沈したゲームですが、
それでも攻め手を緩めません、それがアニメーション。
このアニメーションってば、まんまエロアニメーションでして、
ある程度年配の方なら「くりぃむれもん」、
そこそこ歳のいってる方なら「淫獣もの」、
以降はパスして、それらのエロシーンだけを想像していただければまさに当てはまります。
コマ数が少ないところを繰り返しで長く見せるのは当然でして、
発射された精液をクローズアップして光らせるのも、古き良き時代を彷彿とさせますが、
それでも「ア行」の喘ぎ声ばかりで全く淫語を喋らないのは、エロゲー失格だと思います。

かなりボロクソ言ってますが、
それでも調教したり、精液描写があったりの抜きゲーを意識して作ったところには、
俺的に好感が持てるんですけど好感まで。
パッケージに、
「回想モードあり」「CG鑑賞モードあり」「音声あり」と書いて、システム面で煽った抜きゲーなら、
もっと完成度の高い抜きゲーを期待するもんなんですが、ユーザーって奴は。

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